思うこと

ただかへすがへす、初心を忘るべからず

日々のつれづれ

 

「初心忘るべからず」とは、世阿弥の言葉です。

 

ーただかへすがへす、初心を忘るべからずー

『風姿花伝』に書かれたこの言葉、
「初めの頃の、初々しい心を忘れないように」
という意味ではありません。

 

その昔、布は今よりずっと貴重なものでした。
着物を縫う時、それにハサミを入れる。
失敗したらどうしよう、でも切らないと着物を縫えない。
そんな気持ちで「エイ!」と前に進むのが「初」。
だから衣編に刀。
初心とはそういう気持ちのことを表します。

 

その後に書かれた『花鏡』にはこう記されています。

ー初心へ返るは、能の下がるところなるべし。
しかれば今の位を忘れじがために、
初心を忘れじと工夫するなり。
かえすがえす、初心を忘るれば初心へ返る理(ことわり)を、
よくよく工夫すべしー

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初心(始めた頃のつたない芸)に逆戻りするということは、
芸の退歩です。
だから、現在の自分の芸が
どのレベルにあるかを見失わないために、
初心時代の未熟さを忘れないように努めるのです。
「初心を忘れれば、初心に逆戻りする」という
ものの道理を、しっかりとわきまえておきましょう。
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新しいことを始めたり、新しい世界に飛び込んだりすると、
自分の未熟さが身にしみてわかるものです。

「そんなことわかってる」「わたしはできる」と驕らずに、
まずは未熟であることをしっかり認識し、
かける恥は、とことんかいておく。
未熟だった今の「怖さ」を忘れずにおく。

 

今日、そらのまちほいくえんの内定者が集まり、
初めての全体ミーティングが行われました。
高い目標に向かって、切磋琢磨して行く仲間。
当面「初心」の連続でしょう。
今日の不安とワクワクを忘れず、
いい園を作っていきたいです。