
他人(ひと)の言動に腹がたつのは、
その人を自分の意思でコントロールできるという
傲りがあるからだと思います。
今日の天気が晴れだろうと嵐だろうと、
一喜一憂しこそすれ、
自分の力ではどうすることもできないことだと
ちゃんと理解してるから、
日陰を歩こうとか、傘をさそうとか、
窓を閉めようとかと、
自分の行動に目を向けられる。
心地いい風や暖かい陽の光を楽しめる。
「あなたのため」という傲慢な言葉が出るのは、
きっと、自分が今を生きることに
力を出しきれていないから。
いつか麻花が、落ち込んでいる私にかけてくれた言葉。
「私たちは息吸って吐いてるだけで忙しいのだから
放っといていただきましょう」
本当に目の前のことに精一杯集中していたら、
他人の言動なんて目に入らないはずなのです。
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