思うこと

時分の花、誠の花

思うこと。

「また頼みたいとリピートされる仕事とは」
というテーマで講演のご依頼をいただきました。

答えは明確で、

お支払いいただく謝礼(給料)よりも高い価値を生めるかどうか。

それに尽きると思います。

いただいた給料を
自分の権利だと思って消費するだけなのか。
あるいは、
受け取ったもの以上の価値を生み出して相手に返せるのか。

 

世阿弥の書いた『風姿花伝』に
このような一文があります。

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時分(じぶん)の花を 誠(まこと)の花と知る心が、
真実の花に なお遠ざかる心なり。
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能に限らず、私たちの仕事にも
この「時分の花」と「誠の花」があります。

時分の花とは、若さゆえの美しさ。

仕事に置き換えると、
出勤したらお給料がもらえる状態。
資格があるから仕事がある状態。

それらを、自身の持つ価値だと履き違えることが
真実の花を咲かせることを遠ざけている。

その時分、その時分の花を目一杯咲かせきり、
誠の花に昇華させてこそ、
年齢や資格・肩書きではなく
「私」という名前で、生きていけるし、
明日の自分、10年後の自分の仕事を作るのだと思います。