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新しい保育園作り

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鹿児島市にある「天文館(てんもんかん)」という繁華街に、今までにない新しい保育園「そらのまちほいくえん」を作ろうとしています。

私たちがこれまでずっとやりたいと思っていた2つのことが実現できる予定です。

一つは、「子ども達の日常」の中に、たくさんの働く大人達の姿を散りばめること。
仕事柄、冗談交じりに「若い社員がなかなか仕事に馴染めない。就職前の若者の教育やってよ」という相談をよく受けますが、その原因の根本は幼少期〜教育課程が終了するまで「働く大人の姿」にほとんど触れずに成長していることがあげられると思っています。
就職が決まってから、「働くとは」という教育をしても根本的な解決にはなりません。
昔の日本がそうであったように、大人が働いている等身大の姿が日常的に目にすることができ、その大人達と挨拶をしたり、一緒にものを考えたりと、「一人の人として」尊重されて育つこと。そうすることが、生きる力に繋がっていくと信じています。
そらのまち保育園では、開店前 店の前をきれいに掃除する大人たちの姿、大きな荷物を駆け足で運び、気持ちのいい挨拶をする大人の姿、お昼を買いに来た総菜屋さんのおばちゃんと世間話をしながらちょっと息抜きする大人の姿など、一般的な保育園にいては目にできないであろう色々な大人の姿、そして鹿児島に観光に来ている沢山の外国人の姿を毎日見ることができます。
ここで生まれ育ち、いつかはここに根を下ろし生きていく というイメージがありありと描ける場なのです。

そしてもう一つは、地域ごとの家庭の味(郷土料理)を、紙に印刷されたレシピとしてではなく、それを食べた時の情景の記憶を伴う、温度感のある味として、後世に残していくこと。
保育園一階部分には総菜店を併設し、レシピ本に載らないような、それでも、旬を味わい、折に触れて「あぁ、あの味が恋しい」と思い出せるような料理を提供できるようにしていきます。
鹿児島だけに止まらず、時には他県の家庭料理なども特集を組む形で企画し、県外から鹿児島に来てくださってる方達には「そうそう、この味!」という懐かしさを味わっていただくとともに、鹿児島県民にその地域のことをもっと深く教えていただく場にしたいですし、鹿児島県人にとっては、県内にいながらにして(そう、○○物産展のもっとローカル版のような)いろんな地方の美味しい食べ方に触れられる。そんなことができるとステキだなと思っています。

建設費だけで、一億を超える資金が必要で、そのうちの3/4は助成金でまかないますが、総菜店部分の工事や、給食室や保育室の機材や備品類などは全て自己資金で賄う必要があり、まだまだ私たちで抱えるには大きすぎる額なのです。
それでもやっぱり この保育園を作り、天文館に子どもたちの帰る場所を作りたいのです。
開園するのに必要な最低限の設備資金や運転資金は銀行からの借り入れですでに調達しましたが、思い描く姿にするためにはまだまだ資金が足りません。
一人でも多くの皆さんのお力を貸していただきたいです。

よろしくお願いします。

そらのまちほいくえんプロジェクトへの支援はこちらです

編集こぼれ話

柳元正広
これまでの業界の常識にとらわれず、子供たちがより輝き、親やかかわる人たちがワクワクし、日本の未来に希望を感じれるような場を作ります!