読みもの
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どうしたら人と一緒にくつろげるか

この本いいよ

ひより保育園、そらのまち保育園、さとのやま保育園の姉妹園合同で、大きな方向性のすり合わせを図るために、抽象的な話題や、具体例を自分の例に置き換えるといったトレーニングを行っています。

文章を読んで、感じたことや、自社・自園に置き換えられること、自分の考えなどをコメントしあっています。本日のお題は佐々木正美 「子どもへのまなざし」(抜粋)です。

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なぜ、現代のお母さんは、あるいは夫婦といってもいいかもしれませんが、育児が下手になったかということです。それは、人間関係が下手になったからだと思います。ひとことでいえば、そういうことなのです。親子関係だけを一生懸命やっても、親子の関係は上手くいかないし、育児の不安もなくならないのです。夫婦関係、近所の人との関係など、いろんな人間関係の一部が親子関係なのです。ですから、多様な人間関係ができる人の方が、それだけ子どもとの関係も柔軟にできるでしょうし、育児不安にもならないと思います。
(略)
育児不安のお母さんは、いろんな人との人間関係が上手くいっていないのですね。上手くいかないという以前に、人付き合いが煩わしいという人も多いのです。ところが、親子も人間関係ですから、煩わしくてはいけないのです。子供と一緒にくつろぐことが必要なのです。しかし、現代の親は、そこが上手くいかないのですね。
(略)
(第二次世界大戦中という、今よりも)一層困難な時代に、親はよくも子どもを生き生きと健全に健康に育てられたものだと思います。そこで当時を振り返って、あらためて自分の親があんな時代に何故、あれだけ精神衛生がいい状態でいられたものだと考えるのです。
何故かといったら、俗にいう井戸端会議があったからだと思うのです。
(略)
私たちは、今日(こんにち)、どうしたら人と一緒にくつろげるかということを、多少、努力をしてでも、試みるべきだろうと思います。
遊園地だって、本当は親しい何家族かでいった方が子供のためにはいいのです。何家族かでいったほうが、それだけ社会の中にいることになるのです。親とだけでいっていたのでは本当の社会性は育ちにくいのです。何家族かで行くと、子供の社会性という意味では何倍も成果が大きいのです。
そうすると、子供は子供達同士でも行動できるようになるのです。子供同士で話し合いながら、こんどあそこへ行こう、次はあっちへ行こうとか、親を置いてきぼりにするくらいよく活動します。しかも、自分たちで話し合って自分たちの判断で行動することができるのです。それがいいのですよ。ところが、自分たちの家族だけだと、みんな親にコントロールされた動きしかしないのです。だから子供の判断で行動しないのです。そのうちに、自分で判断しない子になり、できない子供になってしまう。これがたいへんな問題になるのです。

佐々木正美 「子どもへのまなざし」より抜粋)

 

編集こぼれ話

Angel
時間や心に余裕がないとくつろげない。
だから、一杯のコーヒー、たった5分でも気持ちを切り替えたり一息入れられる場を、そらのまち保育園でどう実現するか考えています。