

鹿児島県姶良市で、錦江湾の海水を使った塩づくりをされている黒江学(くろえ・まなぶ)さんが、そらのまちほいくえんのおともだちに塩づくりについてお話をしてくださいました。
黒江さんが作るお塩「海うまれ、山そだち。錦江湾にしきの塩」は、そらのまちほいくえん、ひより保育園、そらのまち総菜店で使用しているお塩です。マナリンのゆる~っと熱い授業をみなさんにもお届けしちゃいます!
お塩の授業をしてもらうことが決まったとき、
「きっと笑いすぎて、カメラで撮る写真ブレブレになると思うよ(笑)」
なんて言われていたのでどんな方が来るのかと楽しみにしていたんです。
そして当日。・・・想像以上にカラフルな方がご登場!!!
まるで大漁旗。大きく「黒江」って書かれてます。自己紹介不要ですね(笑)
この服装、7年前から続けているんだそうです。サラリーマン時代の営業にもこの服を着ていたんだとか。自分を覚えてもらうために着ているこの服で商談が決まったこともあったそうですよ。サラリーマンの方はぜひ試してみてはいかがですか?
そして写真にも写っているこの楽器。
『チン』という韓国の民族楽器で、太陽を表した丸い形で、「静かなる場所を吹き抜ける風」という意味を持つ音が鳴ります。黒江さんは毎回授業のはじめにこの楽器を鳴らすそうです。
さて。本題のお塩の話。
黒江さんの授業はまるでひとりひとりとの対話のようでした。
「『しお』はどこから作られる?」という問いかけにはじまり、その場で生まれる声を全て拾ってホワイトボードに書き込みます。
(△塩のイメージ、海のイメージ、味見した塩の味の感想などびっしり。)
黒江さんの塩づくりは海水を焚くだけのシンプルなもの。
実際に子どもたちの目の前で海水を焚き、お鍋の底からお塩が出来てくる様子を見せてくださいました。お塩になる前の塩分濃度を高めた海水は茶色なんですね。そして想像をはるかに超えるほどにしょっぱい!というよりもからい!子どもたちの中には「おくすりみたいな味がする。」なんて言う子も!苦みを感じたのでしょうね。やはり子どもの舌は敏感です。
(△塩が出来ていく様子。「もくもくしていて雲みたい!」なんて声も。)
出来立てのお塩から水分を飛ばすために使うのは竹製のかご。
「どうして三角なんですか?」という質問に、丸いボウルでは真ん中の方が乾かないけど、三角錐の形だと真ん中までしっかり乾くのだと答えてくださいました。これには重力が関係しているんだとか。不思議ですね~。素材もプラスチックの方が耐久性もあり使いやすそうですが、竹製にこだわるのには先人たちの知恵が関係しているんだそう。竹自体が呼吸をしているのでお塩の水分を吸収し、外に発散してくれるのだと教えてくださいました。昔の人の発見をこうして受け継いでいる黒江さんの塩づくり。とっても豊かですよね。
(△実際に使われているものを持ってきてくださいました。)
できたてのお塩と、乾燥させた完成品のお塩の食べ比べもしてみました!
できたての方がまだ水分があるのでなめらかで少し甘いという感想が。完成品のお塩は粒がはっきり見えてキラキラしていました。よりしょっぱく、より美味しくなっていたように感じます。
(△美味しすぎて味見に伸びる手が止まりません。)
(△食べ過ぎてしょっぱかった様子。)
最後に、このお塩を作っている錦江湾の話もしてくださり、「海の環境を守ることが美味しいお塩を作ることに繋がり、みんなが食べるご飯がもっと美味しくなります。だからみんなの取り組んでいる天文館のゴミ拾い(クリーンアップ天文館)をもっともっと頑張ってくださいね。」と子どもたちにエールも送ってくださいました。
授業はゆる~く、想いは熱く。
そんな素敵なマナリンのお塩の授業でした。
黒江さんにはまだまだ深いお話をたくさんお聞きしています!
また後日インタビュー記事としてアップしいますのでそちらもお楽しみに。
編集こぼれ話

ダチョウの卵でできていて、子どもたちに大人気でした!
次回もお楽しみに!