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本丸はここ?! (ひみつの計画②)

保育園の中の話

「ひみつの計画」は、水族館遠足に決定!

よかったね。行ってらっしゃ~い!と微笑んだあなた、残念でした。

実はこの計画、まだ始まったばかり。

 

水族館には入館料が必要です。

また、計画の当初に出てきた、「海へ魚釣りに行くために、全員で電車には乗れない」という課題はどうなったでしょう?

行先は海ではなく水族館にはなりましたが、移動手段はクリアされていません。

3~5歳児が全員で遠足に出かけるには大きなバスを借りるほかなく、

大人の力とお金が必要です。

 

そこで子どもたちは、見積もりなどのバスの手配をりさ先生にお願いし、

資金は自分たちで稼ごうということに。

こんなこと考える保育園児が、いや、保育園が他にあるでしょうか?!

資金を稼ぐ手段として子どもたちが考えたのは、

3歳時に経験したレストランを開くことと、

4歳時に自分の弁当作りをした経験を生かして、弁当を作って販売するというアイデア。

お~!なかなか、いや、めちゃ高いハードルです。

「子どもたちは、『できるも~ん』って言ってますよ」と、含み笑いする珠緒先生。

昨年、一昨年の5歳児さんは、年下の子どもたちの協力を得て、それぞれひとつを成功させました。しかし今回は、6人の5歳児さんだけでふたつもやり遂げようとしているのです。

 

子どもたちは、給食室の忍先生に協力をお願いしてメニューを練り、保護者にチケットを買ってもらう準備を着々。

以前の子どもレストランは300円でしたが、見積にはそれでは追いつきません。

「1000円ランチにしよう」

「高すぎるから、200円のクーポン券を付けたら?」

「チラシだけじゃなくて、楽しいCMも作りたい!」

「レストランの名前は『みかれゆきか』にしよう!」←(決めるとき、たまたま並んでいた子どもの名前の頭文字を順番に繋げたらしい。かわいい^^)

とヒートアップ。チラシやクーポン券を作成。動画CMの試作が完成し、金づちを持ち出しての看板づくりも順調の様子です。

資金源にすべく、園に差し入れのキンカンをジュースにしてひよりフェスで販売する企みまで!

 

一方、含み笑いをしていた珠緒先生は、Xデーを設定しました!

レストランの本番前の練習として、職員20人のためのレストランを開いてもらおうというのです。

12時のランチに向けて、9時頃から準備をスタートする予定。

「子どもたちは、『できる、できる』と、まだふんわりとしか考えていません。自分たちだけではできないことを確認してもらおうと思っています。やってみて子どもたちの反応を見て次の展開を考えたい」

と、にこやかな中に、厳しい判断を忍ばせる珠緒先生。

 

Xデーは1月30日。果たして成功するのか?失敗するのか?

先生にも予想がつかない、「ひみつの計画」の行方です。

ここにも潜入してきますよ。

どうぞ、Xデーのリポートをお見逃しなく!

 

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みかれゆきかのCM動画はこちら

 

編集こぼれ話

前田真理
子どものためなら、と、大人は無意識に力やアイディア、そしてお金を差し出しがち。
でも何をするのか、それには何が必要なのか、そして自分でできないことは誰にどう頼めばいいのか。
大人が先走らないことで、子どもは自分でたどり着ける力があるのですね。
その一言、その一手を思いとどまって深呼吸。森を作る種が芽吹くためには、これが一番必要なのかもしれません。