

「世界で」で始まるものには辛い情報が多い中、飛び込んできた嬉しいニュース。それは、食育を保育の真ん中に置くひより保育園のレシピ本が、料理本のアカデミー賞と呼ばれるグルマン世界料理アワード(children部門)で、世界一になったという報せでした!
その『「ひより食堂」へようこそ 小学校にあがるまでに身に付けたいお料理の基本』の奥付には、「発行元 そらのまち出版」の文字。あれ?そんな出版社あったっけ?でも、どこかで聞いたことがあるような??
そう、この本は、既存出版社のプロが編んだものではありません。ひより保育園で実践してきた食育のエッセンスを届けるべく、スタッフが知恵を出し合い、クラウドファウンディングで497人、3926,000円の賛同を得るなど、保護者を含む多くのファンの応援を受けて誕生した本。それが世界一になるとは、なんという快挙でしょう!
紹介されているレシピは、給食室で人気のメニューや園児が作ったことのあるメニューなどから選んだ21品。おにぎりから始まって、ムニエルやコロッケ、照り焼きなど。これができれば、きっと何でも作れて、一生困らないだろうと思えるものばかり。
レシピ作成を担当したのは、給食室の調理師・しのぶ先生です。日頃は指示書の分量に沿いつつも、当日の材料に合わせて絶妙な匙加減を加え、とびっきりおいしい給食を出してくれる先生。給食と家庭用とでは勝手が違う上、分量を明記するとあって、作業は思いの他大変でした。ちょっと見栄えのいいものを・・・なんて気持ちも働かせつつ、いろんなレシピを参考に、ほどよい感じのレシピを作り上げたところ、「『しのぶさんが作るやり方で、ひより保育園で出すとしたらこういう手順でというものでいいんだよ』と、代表・りささんからのダメ出しが。
普段料理をしない編集スタッフからは、「『煮切る』って何?『色止め』って?と突っ込まれ、「あ~そこからか~」と、ため息交じりのスタート(でもその時の気づきが現在の子どもたちへの声かけに生きているそうで、先生、タダでは起きません(笑))。
保育園で試作を繰り返し、帰宅後執筆。どう表現しようかと迷って思うように進まず、眠れない夜もたくさんありました。純平園長とりささんのアイディアで、子供が料理手順の流れをつかみやすくなる“時間帯(おび)グラフ”(こびとが勝手に命名)が登場し、「親子でトライして欲しい」との願いを込めて、文章によるシンプルな作り方と、つまずきがちなポイントや改善点も盛り込みました。
「どうしてひよりの子どもたちはこんなことができるの?」と多くの人に驚かれる食育の進め方をまとめたのは、保育主任の珠緒先生です。なるほど!0歳児からこんな段階を踏めばいいのか!というガイドラインは、多くの子どもたちと実践してきたからこそのもの。きっと多くの人の参考になるはずです。
制作過程では、ほっこりと嬉しい出来事もありました。しのぶ先生と珠緒先生が試作や撮影のために食材を買い込んで調理していると、他の先生たちが「今日は何のおかずが回るかなぁ」とやって来て、料理を買い上げてくれていたんですって。校正は、りささんの娘で5年生のみずきちゃんが根気強く奮闘してくれるなど、ひよりらしいたくさんの応援ドラマが本を支えました。
「本を使い込めば、書き込みが増えてぼろぼろになり、ソースの後がついたりするかもしれない。それを子どもが20歳になってそれを見返したとき、親も子もそれなりにがんばったなぁ。幸せだったなぁと思えるんじゃないかな」と、代表・りささん。
あ~なんて素敵!この本がきっと家族それぞれのかけがえのない宝物にもなるだろうと、子育てを経験したこびとは心から思うのです。それは、家族の成長を記す箱。迷ったときや辛いときにもその箱を開ければ、また前に進める力をくれるかもしれません。りささん、そしてひよりの食育のベースを作り上げた給食室長・ひろみ先生のふたりが書いている素敵なコラムが、あなたの子育てや幸せづくりの後押しをしてくれるはずです。ぜひ手に取って読んで欲しいなぁ。
そして、またまたうれしいニュース!!
誰もが手の中にある幸せを大切にしたいと強く思っている今、家の中で多くの時間を過ごす今だからこそこの本を生かして欲しい!と、レシピの無料ダウンロードを開始することになりました。ダウンロードはこのページから
ぜひ、あなたも親子でキッチンに立ってみてくださいね。
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編集こぼれ話

ところが、それだけじゃなかったんです。会社の経営者人にも人気なんですって。経営者が何を見ているかというと、人材育成のお手本としての学びを得るからと。ぜひあなたにも本の中から、その秘訣を見つけて欲しいな。