思うこと

気づくためには

思うこと。

同じ環境下で、同じ現象を目の当たりにしても
そこから何かしらのヒントを得られる人と
そうでない人がいるのはなぜだろう。

そんなことをぼんやり考えていました。

私の本職は言語教師なのですが、
OPI(oral proficiency interview)で言う「突き上げ」が
その鍵になる気がしています。

「突き上げ」とは、今のその人の能力よりも
1段階上のスキルが求められる
チャレンジングなタスクのこと。

適切な突き上げに出会うと、
人は必ず「言語的挫折」を起こします。

自分の実力以上のアウトプットを要求されると、
心理的に動揺し、普段なら無理なくできることにも
少し危うさが見られるようになる。

この挫折こそがとても大切で、
「突き上げ」と、心地よくクリアできるレベルを
交互に繰り返せる環境を用意するのが私たち言語教師の役割。

人は自分に甘いので、ついつい
目をつぶっててもできるレベルに安住しがちなのですが
突き上げの無い状況下では、どんなに単語帳を眺めても
頭には入らないし、使えるようにならない。

今の自分の持てる力を振り絞り、
なんとかそのチャレンジングなタスクを
クリアしようとしたときはじめて、
自分の周りで起こる様々なことや
聞こえてくる言葉が、大きなヒントであることに気づく。

そうすると、あとは乾いたスポンジのように
グングンといろんなことを吸収していくし、
それを吸収することに「快」を感じ始めます。

今の自分にできることをとことん突き詰めること。
そして時々、新しいことや不慣れなことに挑戦してみること。

それが「気づく力」を伸ばすコツだと思います。

 

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