

そらのまちほいくえんライターのてらだおうみです。
私たちの園には【Help Me Card】というものがあります。
「私には、やりたいことがあります。実現するために、あなたの協力が必要です。」
と書かれています。
ときには行きたいところ、やりたい遊びを書きます。
ときには手伝って欲しいこと、助けて欲しいことを書きます。
今回はとっても可愛いヘルプミーでした。
(△年長児さんが給食室の先生に書いたものです。)
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きゅうしょく(の)せんせい
せんおにとこうえんと
ふらみんごどうり(フラミンゴ通り)であそんで
きょうのおやつをふやしてください。
そらぐみより
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この日のそらぐみさんは園外遊び。
近くの公園でいっぱいいっぱい走り回ってきたようです。そらのまちほいくえん横のフラミンゴ通りは、かけっこの定番スポット。お腹を空かせて帰ってきたおともだちは給食の三色丼もペロリでした!(残食ゼロ~!)
給食もいっぱい食べて他のクラスのおともだちがお昼寝をしている中、こそっと集まってきたそらぐみのお姉さんたち。ちょっと照れながら給食室までやってきて、ヘルプミーカードを見せてくれました。
(△裏には「おむすびがたべたいです。」と具体的な要求が!)
この日のおやつはみかんと昆布。
先生:「自分たちで作る?先生たちが用意していかな?」
園児:『じぶんたちでつくる!』
先生:「みかんと昆布はもういらないかな?」
園児:『いる!みかんも、こんぶも、おむすびもたべます!』
なーんと!!そんなにお腹が空いてるのかっ!(笑)
これには給食室の先生たちも大笑い。特別にお米を炊いてくれることになりました。
『つきぐみさんの作ったふりかけも食べたいです。』
なんてリクエストも(笑)
お腹が空いているから食べる。
この感覚を持てることって、素晴らしいと思うんです。
ただ一日の流れの中で食事を摂っているのではなく、食事という行動に自らの意思と感覚が結びついていて、心の底から食べることを楽しんでいる。
(△自分たちで握ったおむすびをお腹いっぱい食べました。)
「おいしいって楽しいよねぇ~!」
一緒におむすびを食べていた先生がおっしゃいました。
『うんっ!!』
と元気よく頷くおともだち。
愛された記憶ってこういうことなのかもしれない。
自分の意思を伝えられ、助けを求められ、協力してくれる人がいる。
予定にはなかったことでも、すぐに笑顔で応えてくれる人がいる。
それは安心安全で、きっと心地よい居場所。
彼らにとってこの園が、そんな場所であり続けたい。
そう願わずにはいられないエピソードでした。
編集こぼれ話
