読みもの
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ずっと親友でいましょう。

おうみの窓

そらのまちほいくえんには吹き抜けの階段があり、声や音がよく響くので、どこの階にいてもなんとなく他の階の様子が分かります。

2020年3月21日。そらのまちほいくえんは2回目となる卒園パーティー。
この日響いたのは笑い声でも、怒られている声でもなく、大きな大きな泣き声でした。


(△卒園児退場後、声を響かせてなく4人と担任の先生。)

 

こんにちは!そらのまちほいくえんライターのてらだおうみです。
社会人1年目。初めての職場で迎える春は、別れの切なさで胸がいっぱいになっています。

 

朝、いつもよりずっとおしゃれした服を着て、胸にはおそろいのSDGsバッジ。


(△自分たちで布に色を塗って手作りの缶バッジを作りました。)

先生全員から卒園証書に指スタンプを押してもらって、嬉しそうにはしゃいでいた彼らが、まさかあんなに泣くとは。職員も保護者も、在園児の子達もみんな驚きでした。もしかしたら、本人たちもびっくりだったかもしれません。


(△両親への感謝の言葉を泣きながら話す卒園児と両親の後ろ姿。)

 

この一か月ほど、卒園に向けて秘密の計画を立てたり、卒園パーティーの練習をしたりと、これまでよりずっと近くで彼らを見てきました。でもその間、本人たちからは全く卒園の悲しさを感じなかったんです。むしろ小学生になれることにとってもワクワクしていて。

「小学生になってみんなに会えないの寂しいから卒園しないで~!」

と冗談で(本気で)言うと大ブーイング。別れの寂しさや切なさって、どのくらいの頃から理解するのでしょうか。最年長児といえども彼らはまだ6歳。卒園についてどう思っていたのでしょう。

 

きっと彼らの中で、“小学校への期待”と“卒園する寂しさ”がようやく逆転した瞬間が、あの卒園パーティーの涙だったのかもしれません。

 

4人の卒園児が、最初に涙を流したのは担任の先生からの言葉でした。私はずっと撮影しながら彼らのことを見ていたのですが、最初の一粒の美しさが忘れられません。人の涙を美しいと思ったのは21年間生きてて初めてです。写真に残さなくては!と夢中でカメラを向けましたがそれ以上に私の心に残っています。

1人、また1人と涙がぽろぽろ。


(△担任の先生からの言葉に涙が止まらない卒園児たち。)

先生から渡されたティッシュを丁寧に折りたたみ、両手で目元を抑える仕草もまた綺麗で。彼らがそらのまちほいくえんで過ごした時間が、いかにかけがえのないものであったかを、この涙が物語ってくれているようです。

 

 

正直私は幼少期に過ごした時間をもうはっきりとは思い出せません。当時慕っていた先生が今どこでどう生きているかもわかりません。彼らが大人になったとき、この瞬間のことをどれくらい憶えてくれているでしょうか。

別に忘れてしまってもいいけど、私はきっと一生忘れないと思います。
みんなの親友の先生たちも絶対に忘れないと思います。

 

私の誇りの4人のおともだち。

これからも、いつまでも「親友」でいましょう。

卒園おめでとう!!

編集こぼれ話

てらだ おうみ
4人の卒園児の担任は私にとっては大好きな同期。

彼女が悩みながら園児のために一生懸命だったことをよく知っています。
1年間よく頑張ったよね。なんだかとってもさみしいね。