

2020年10月の課題図書は、サン テグジュペリ作、ドリアン助川さん訳の『星の王子さま』。
ドリアンさんの訳はとても読みやすく、心にスッと入ってきます。
大人にこそ読んでほしい一冊です。
ーー感想文の中の素敵なフレーズを抜粋ーー
大人はだれだって一人のこらず、最初はみんな子どもだったのですから(でも、そのことを覚えている大人はほとんどいません)。
たぶん、私も、象を消化している大きなヘビ、ボアの絵を見て「帽子だ」と言ってしまうと思います。私も子どもだったけど、そんな大人になってしまいました。(余談ですが、母で実験してみましたが、「帽子」と言いました)
もし、ひより保育園やそらのまち保育園、これから出会う子どもたちが描いた絵見せてきたら、子どもたちの話をちゃんと聞こうと思います。
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「ほんとうにたいせつなものは目には見えない」んですね。
昨日恩師が言っていましたが「仲間が会社に休まず来るだけで」「お客さまが買い物に来てくれるだけで」本当にありがたい。店がいつも通り営業できるのも、仲間や農家さん、業者さん、電気やガスの会社の人とかお客さまがそれぞれ見えないところで、力を合わせたから。
そう考えたら、全部が愛おしく感じます。
ランプ係の人のように、自分のことではないことで汗を流したいです。
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『花はよわいんだ。傷つきやすいんだ。大丈夫だって安心したいんだ。とげを持つことで、自分たちは強いと信じたいんだ…』
→人ってみんな強そうに見えて、実は弱い生き物だなぁと自分もだし、身近な人、ニュースなどを見てもいても感じています。
私自身もこの歳になっても感情で怒ってしまって、私の「とげ」→「言葉」で傷つけてしまうことがあります。特に我が子には、言葉で自分を強くみせようとしてしまうことがあるなぁとこの部分を読んで考えました。
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以前小さな島で暮らしたことがあります。島での生活は、正直、人が近すぎて、嫌になることも多々ありました。
でも、島を離れた今、あの頃の生活に戻りたくなることがよくあります。
それだけ自分がかけた時間や気持ちが違うんだなぁ…と、『たいせつなのは、きみが彼女のためにつくした時間のせいなんだよ』という文を読んで感じました。たいせつなものは目に見えないからこそ、より丁寧に、心を寄せ合って、人と関わっていきたいなぁと思いました。
読み終わった時、なんともいえない感じが残る本でした。
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